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プロが教える撮影テクニック 基本編①

川崎市でカメラマンをしている窪田です。
今回は、素人さん向け動画撮影のテクニックをひとつお話しますね。
私は時々、素人さんに撮影のコツを教える機会があります。
例えば幼稚園や小学校の記録ビデオなどで、先生や保護者が撮影される場合があり、
その際に簡単なアドバイスをさせていただきます。

皆さんはテレビ番組で手持ちで撮影しているのを観たことがありますよね?
旅番組やバラエティ番組などで特に多いのが、カメラ1台でアップにしたり広角にしたりしてテンポよく映像を映し出す手持ち撮影がありますね。

タレントさん一人の表情のUPにしたり二人で会話する掛け合いの入る2ショットにしたり。などなど。
一般の方はこのイメージでカメラをぶん回して撮影する方が結構多いですね。
撮影現場では、うまく取れていたと思っていてもいざ、テレビ画面で観てみたら、やたらカメラをぶん回して撮影した観るに堪えない映像になっているなんてことよくあります。カメラの液晶画面って小さいので撮影中は気にならないのですが、撮影後にテレビの大画面で見返すと映像酔いしそうになるほど映像があっち行ったりこっち行ったりしています。
ではどうしたら良いかといいますと・・・


プロカメラマンの撮影した番組をよく観ていただくとわかるのですが、上手なカメラマンは一度、画面サイズを変えたらFix(止め)を数秒間は作ります。UPにしたら数秒間はFixを作って、そのあと別のサイズにするなり、隣の別のタレントさんへPANするなりしてそこでまたFixしたり・・・と、この繰り返しをしています。
プロのカメラマンほど基本のFixを大切にしています。ずーーーーーーーと、カメラを動かしているわけではないのです。
なので、このブログをお読みの方で上手に撮影したいと思っている方、ぜひ、Fixを意識した撮影を心がけてみてください。きっと良くなります。
もう一つ、撮影するコツとしてはなるべく手首は固定することです。大きなカメラですと3点持ちが基本ですが、小さなカメラならば脇を締めてなるべく腕を固定して上半身が大きなカメラになったつもりで撮影してみてください。カメラを横に向けたい場合は、手首をまげるのではなく体全体もしくは上半身を向けたい方向へむけるようにしてください。そうするとバランスもよくなり撮影した映像も落ち着きのある観やすい映像になると思います。


他にも基本的な撮影テクニックはあるのですが、また次回お話しますね。